BLTサンドをDIYしてみる
こんにちは。
みなさん『Do It Yourself !!』見てますか?
本作はタイトルの通りDIYをテーマにしたオリジナル・アニメーション作品です。
これは、家具や友情や、ひいては人生までも、
考え、工夫し、苦労し、失敗し、それでも諦めずに自分の手で完成させて、
未来を切り開いていこうとする少女たちの、その最初の一歩を描く物語である―――<Do It Yourself!! 公式サイトより引用>
雑な言い方をすれば「おじさんの趣味をかわいいキャラにやらせるタイプのアニメ」なのですが、淡くやわらかな絵のタッチ、登場人物の掘り下げ方や、近未来設定など、随所に光るところのあるユニークな作品です。
せるふたち「DIY部」のメンバーが自分自身の力で、部室をアップグレードしていく過程は地味ながら成長譚として楽しめますし、彼女たちを包み込む穏やかな世界観に癒されます。なんというか、教育テレビ感がありますね*1。ちなみに私はくれい先輩が好きです。ボーイッシュキャラのCV.佐倉綾音は身体に効く。
さて、今期絶賛放送中の本作品ですが、サブタイトルに法則性があります。
- DIYって、どー・いう・やつ?
- DIYって、だれかと・いっしょに・やるってこと?
- DIYって、どうして・いきなり・やってきた?
- DIYって、どこでも・いごこち・よくなるよ
- DIYって、どこかに・いばしょが・ようやく
- DIYって、どうでも・いいもの・やくにたつ!
- DIYって、ぢめぢめしてたら・いえで・やればいいね
- DIYって、できない?・いいえ!・やれますとも!
- DIYって、どっきり?・いがい!・よていがい!
- DIYって、どんぞこ?・いんぽっしぶる?・ゆうきとやるきがあればなんでもできる!
「D」「I」「Y」の頭文字をとってるんですね。縛りのあるサブタイは『バカとテストと召喚獣』(〇と△と◇)や、『ようこそ実力主義の教室へ』(偉人や哲学者の名言)など、アニメあるあるですね。ともあれ、DIYのサブタイトルの法則、どこか既視感があるのではないでしょうか。
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――そう。BLT(ベーコン・レタス・トマト)サンドですね。
というわけで米国が誇る最適組み合わせ、BLTサンドイッチをDIYしていきましょう。
□主な材料:ベーコン・レタス・トマト・食パン・マヨネーズ
食パンは八枚切りがオススメです。ベーコンも薄い方がいいです。サンドイッチとは層の積み重ね、平面から立体を構築する営みに他ならないのだから。
トマトを切ります。これも薄ければ薄いほど良いです。
トマトを切ったら塩を振り、水分を抜きます。パンがべちゃつくとテンション下がっちゃうので。靴下が雨で濡れると本当に寂しい気持ちになるように、びしゃびしゃのサンドイッチはもっとも身近な不幸のひとつ(イギリスのことわざらしいね)。
パンを表面がほんのり焦げる程度焼きます。家にトースターが無いのでフライパンで焼きます。フライパンを使うと加熱時間が短いので忙しい朝におすすめです。
こんなもんでいいでしょう↓
ベーコンも焼きます(カリカリ派)。これ意外と知られてないんですけど、ベーコンのシナシナ派/カリカリ派を一発で見分ける方法があって、それは「マックのポテトならシナシナ/カリカリどっちが好み?」と聞くことです。逆もまたしかり。ポケットモンスター・シナシナ/カリカリでは、バージョンによって登場するポケモンが違うぞ!友達と交換して図鑑をそろえよう!
下準備が終わったので盛り付けです。
パン→レタス→トマト→ベーコン→レタス→パンの順番で挟み、随所にマヨネーズ・塩コショウで味付けします。
パンを押して具材をなじませたら完成です。
(この料理も形になってきたな)
?「う~ん...」
?「この料理さ、なんか違うんだよね…王道すぎるというか…ひねりがないよねぇ…」
?「ここで萌えキャラをひとつまみ...w」
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完成です。
せっかくサンドイッチを作ったのでピクニックと洒落込みましょうか、ということで近所の公園にきました。
狙い通り人っ子一人いません。近所の子たちは今頃ブルーアーカイブでもしてるんでしょうか。
12月中旬の夜です。寒(さむ)暗(くら)すぎる。「行楽日和」の対義語か???
近場の自販機で紅茶花伝をピックして体温バフかけます。
夜道を無機質に照らす自動販売機には、得も言われぬ良さがあることはいまさら言及するまでもないが、ぼざろの例のシーンのせいでエモさが渋滞しており、そのうち自販機の前を通るだけで泣いちゃうかもしれない。
作っておいてあれですが、一時間くらい前に大学生協で買ったパンを食べたので、あまりお腹空いてないんですよね。せっかくだし、軽く遊ぶか♦
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東屋があるので、そこで実食とします。
いただきます。
(一応”アレ”やっとくか)
空の果てへ 大地の底へ
走れ Dash! Dash! Dash!
砕け Kick! Kick! Kick!
愛を込めて
イタダキマス!
マヨネーズと塩コショウだけのシンプルな味付けですが、素材の味が際立って、とても美味しいです。トマトが調味料的な役割をしてくれます。市販品と違って最後まで具材が入ってるのもうれしいところ。
ごちそうさまでした。
おやつはもちろん、コレ(都昆布)ですわ!
正直、昆布系のお菓子はパリッと乾いてるほうが好きです。これ意外と知られてないんですけど、昆布菓子のシナシナ派/カリカリ派を一発で見分ける方法があって、それは「ベーコンならシナシナ/カリカリどっちが好み?」と聞くことです。逆もまたしかり。
雪が降ってきたので帰ります。
――いかがでしたか!?(豹変)
今回は『DIY』に感化されてBLTを作りましたが、自分自身でやってみることで、新たな発見がありました。「なんか楽しいことないかな」と漠然と思っていても、文化祭も修学旅行もあなたの人生にやってきません。私たちは、自分自身の力で「なんか楽しいこと」を作り上げていかなくてはならないのです。市販品を買っていれば、無人の公園でBLTを頬張るような事態は発生しなかったことでしょう。デジタルツイン、AIのレコメンド、エコーチェンバー...過去の傾向に基づく提案によって個人の行動が再帰的に固定される現代社会にて、あえて「自分自身でやってみる」ことが、どこでも・いつでも・よりあなたらしく生きるための可能性を広げてくれるのではないでしょうか。
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